【レポート】9月17日「介護職のためのグリーフケア講座」

2019年09月18日
【レポート】9月17日「介護職のためのグリーフケア講座」

富士山の麓、静岡県富士市で介護事業を展開されている、吉原介護センター様主催の公開講座「一般の方にも聞いてほしい・介護職のためのグリーフケア」の講師を務めました。

 

 

これまでも、介護に従事されている方々向けに、グリーフケアについてお伝えをしてまいりましたが、最近は特にグリーフケアに対する関心の高さを感じます。

そこにはさまざまな背景があると思いますが、1つには、超高齢化に伴い、高齢者の生活の場でのお看取りが増えてきているからではないでしょうか。

 

グリーフケアは一般的に、死別後の支援という意味で浸透していますが、亡くなる以前から、予期による悲嘆の反応が表れるご家族(介護者等)は少なくありません。これは家族だけではなく、支援者である介護職員にも言えることです。また「死」に対する恐怖を感じている職員も多いと思います。

 

実は、私どもが「介護職の看取りとグリーフケアに関する調査研究(2015.4~2016.3)」を実施した理由の1つに、看取りが理由で離職するケースや、入職をためらうといった話を耳にしたからです。今回の講座でも、ご利用者が亡くなったことがきっかけで、離職をされたと言うお話を伺いました。

 

グリーフケアが、直接離職防止につながるとは言い切れませんが、介護職員の方々には知識として「グリーフケア」そして「セルフケア」について知っておいていただきたいと考えています。

 

多くの方は、「ケアcare」という言葉を聞くと、過剰に反応してしまいますが、グリーフケアは、治してあげたり、救ってあげたり、癒してあげたりするものではありません。

 

グリーフは極めて個別的なものです。そして、自分のグリーフを一番わかっているは自分自身です。

グリーフケアに正解や、魔法のような言葉かけや、特効薬などはありませんが、身近な人がグリーフを抱えていたら、その人が必要としている時にそっと寄り、静かにその人の話に耳を傾け、必要としている事柄をさり気なく手伝う。そんなグリーフケアのマインドを持つことが、無理のないサポートにつながると思っています。

 

そして、ご自身のケア「セルフケア」も忘れずに行っていただきたいと思います。

私は、グリーフとセルフケアは常にセットだと考えています。

 

この度の講座開催に際し、きめ細やかなご配慮とご尽力をくださいました、吉原介護センター様には心より感謝申し上げます。ありがとうございました。