コロナ禍において、仕事に支障をきたしている企業は数えきれないと思います。
私共の小さな団体もその一つ。元々大きな事業はありませんが、グリーフケア及びセルフケア関連の啓発活動でもある研修等は大切な仕事でもあります。
今年はその殆どが中止や延期となるなか、ありがたいお話もいただきました。
その一つが、東京都福祉保健財団主催の研修です。
昨年に続き、お声がけいただきました。
対象は、高齢者施設に勤務する看護師の方々。
「高齢者権利擁護」の観点から、さまざまな講義が展開されます。
その内の1つの講義を2週に渡り担当いたしました。

医療従事者の方々にとりましては、日常的に取り組まれているグリーフケアとセルフケア。
一方で、業務の多さから、手が回らない分野でもあると思います。
特に、ご自身のセルフケアはついつい後回しになっていることは、想像に容易いことです。
今年は新型コロナウイルスの影響もあり、これまでとは異なる過酷な環境下での業務は、私たちには伺い知れないことが多々あると思います。
ご自身のセルフケアが行えていないことにより、知らず知らずのうちに、他人を傷つけてしまっているかもしれません。それは、時に同僚であったり、時にご利用者やご入居者かもしれません。
講座では、「まずはご自身を大切にしてください」と繰り返しお伝えしています。
そのキーワードとして「セルフ・コンパッション」の考え方を示しながら、セルフ・コンパッションを高めるためのセルフケアの方法等を、ワークを通してご体感いただきました。
セルフケアは、”できるだけ手軽で・いつでも行え・継続できるもの”が良いと考えています。
日頃より、研修等の講師を務める際には、常に自己満足に陥らないよう、主催者の声やアンケート情報を参考にしています。
お陰様で、今回も伝えたいことは伝わったと感じております。
この度の研修において、主催者である東京都福祉保健財団の感染予防の対策には、頭の下がる思いでした。
そして、このような方法であれば、多人数の対面研修が開催できることを学びました。
今年度もお声がけくださった東京都福祉保健財団様、貴重な機会をいただきありがとうございました。
ご参加くださった皆様、大変な状況のなか研修お疲れ様でした。