【レポート】障がい者グループホーム「グリーフ&セルフケア講座」

2019年08月03日
【レポート】障がい者グループホーム「グリーフ&セルフケア講座」

2018年の医療介護報酬の改定により、特養等の高齢者施設では、看取りの介護加算がつくようになりました。

一方で、障がい福祉の分野では、制度的な補償が確立されているわけではありません。

障がいをお待ちの方々の高齢化に伴い、今後は人生の終末期及び看取りに関することを、丁寧に整備していくことは喫緊の課題と言えそうです。

 

少し前のことですが、重度重複障がいをお持ちの方がご利用されているのグループホーム様より、看取りの体制づくりの一環で、グリーフケア講座のご依頼いただきました。当日は、スタッフの方々とご利用者のご家族がご参加くださいました。

 

「看取りケアの研修」ではなく、「グリーフケアの研修」をご希望されたのには、さまざまな課題があったようです。

前記しましたが、近年では、障がいをお持ちの方が、以前と比べ長生きをされる方が増えてきました。そのこと自体は良いことだと思います。一方で、将来のことを考えると、「住まい」「受ける治療」「支える人」、そして「ご本人の尊厳」等をどのように守るべきなのか、課題は山積です。

 

この度、お声かけくださったグループホーム様でも、医療体制やスタッフ等の人的体制はまだまだ整備されていません。そして、スタッフの方々も「死」に対する不安や恐怖などもお持ちのようでした。

グリーフケアの学びが、直接問題解決になるとは思っていません。

しかし、「グリーフ」への正しい理解や、「予期による悲嘆」、私たち生活者が行える「グリーフサポート」を知るだけでも、大きな違いがあると思いました。

グリーフケアは本来、家族や友人、隣近所が、日々の暮らしの中で生活の一部として行うものです。

グループホームでは、スタッフの方々は支援者であると同時に、家族のような存在でもあります。

ご利用者との死別により、スタッフがグリーフを抱えることは想像に容易いことです。

スタッフ同士の支え合いも大切なことですし、ご家族等周囲の理解も大事です。

そして、何より大事なことは、どのような中でも、セルフケアを習慣にすることが、自分を守ることにつながります。

 

講座では、グリーフへの理解とセルフケアの基本と実践をお伝えさせていただきました。

私の考えではありますが、グリーフ・グリーフケアとセルフケアはセットで理解するべきだと思っています。

グリーフについては、人それぞれにさまざまな想いがあると思います。

お伝えした内容に共感できることもあるでしょうし、自分とは違うと感じることも当然あると思います。

でも、自分を大切にするセルフケアの習慣は、誰にとっても有用です。

 

後日届いたアンケートの結果は、実に丁寧におまとめくださっていました。

宝物をいただいたようでとても嬉しかったです。

中でも、「グリーフについて理解ができた」「セルフケアの大切さに気づいた」というご意見が多く見られ、私自身も一定の役割を果たせたのではないかと、自己肯定しています。

 

私自身は、医療や看護、福祉等には精通しておりません。グリーフの専門家でもありません。

お声かけいただく講座や講演、研修等では、常に「自分を大切にするセルフケアを伝える」という立ち位置、視座で取り組んでいます。

 

この度の研修では、大事な課題にも気づきました。

支援する人、介護者等のセルフケアにつなげるためにも、今後はその課題に対する実態調査等にも努めたいと思っています。

この度は、お声かけいただきありがとうございました。

 

 

セルフケア・ネットワークでは、グリーフケア・セルフケアの講座等を実施しております。

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