4月からスタートしました、日本ホームヘルパー協会の機関紙「ホームヘルパー」のグリーフケアの連載も、今回で最終回となりました。
第8回は、「介護職のためのセルフケア」です。
※”ホームヘルパー”に関するお問い合わせは、日本ホームヘルパー協会へお願いいたします。


私の個人的な意見ではありますが、グリーフケアを学ぶことも大切ですが、日頃からセルフケアを習慣的に行う事の方が、もっともっと、もっともっと、大事だと考えています。
(本文より)~当法人が実施した「介護職の看取り及びグリーフケアのあり方に関する調査研究(2016年)」のアンケート調査にて、介護職員584名(8割以上が訪問介護に従事)の内、約8割以上の人が、介護業務による精神的疲労を感じていると回答しています。高齢者の権利擁護が求められる中、一方では、介護現場において、利用者や介護者等による、ハラスメントを受ける介護職員が多いのも事実です。~
ハラスメント対策に、セルフケアが解決策になるとは言い切れませんが、日頃から、ご自分を大切にする習慣は、どのような場面においても有用だと思うのです。
しかし、セルフケアは、何か特別なモノのように考えている方も多く、「時間がなくて出来ない」とか、「休暇が取れたらする」と言うような声も耳にしています。
セルフケアは、疲れたから行うものではありません!!
セルフケアは予防です。いつも!常に!気づいたら!行うのが望ましいのです。
そのために、手軽に行えるセルフケアをご提案しています。
私のおススメは「深呼吸」です。
少し目線を上げて、鼻からゆっくりと4秒吸います。
息を吐くときは、ゆっくり口から8秒かけて吐きます。この時、「ふぅ~~~~」と息が聞こえるくらい吐き出してみてください。首の後ろを伸ばすように下へ向けると、より副交感神経が優位になります。
大事なことは「私は今、セルフケアをしている」と思う事。
誰かに手を差しのべるためには、先ずは、自分が健康(こころもからだも)でいる必要があります。
皆さまも、ぜひ「セルフケア」を心がけてください。
「連載」のお声がけをくださった日本ホームヘルパー協会様に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
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info@selfcare-net.org